株式会社東亜セイコー  
対談インタビュー
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株式会社東亜セイコー 取締役会長 齋藤 優

−まずは、ご自身についてお聞かせください。

 昭和3年、 京都府乙訓郡大山崎村に次男として生まれ、幼少の頃は大変厳しく育てられました。京都府立第五中学校に第一期生として入学し、その直後、真珠湾攻撃から太平洋戦争へ突入し、16歳で特攻隊の一員として甲種飛行予科練へ志願しました。そこでさらなる厳しい訓練を経て舞鶴海兵団へ派遣され、お国の為に命を捧げる覚悟で志願したものの、幸か不幸か、航空機の飛行場が攻撃を受け 出撃できず、人間魚雷鮫竜での出撃待機中に終戦に至るという人生において非常に大きな経験をしました。

そして、戦時中に航空通信技術を学んだ経験から、戦後立命館大学専門部(工学部)へ入学、電気通信技術を学びました。これがものづくりを志すきっかけになったと思います。

 
−会社を創業された頃のお話をお聞かせください。

 立命館大学卒業後、ものづくりの研究を続けながら発明を繰り返し、親類の会社での就職をきっかけに「自動定電圧装置(スタビライザー)」を個人事業として開発・完成させることができました。これを京都大学の研究室に売り込みに行ったのですが、理論上は不可能と言い放たれ、現実の話を理解してもらえず、相手にしてもらえませんでした。

しかし、装置については絶対の自信があったので、めげずに教授への説明を繰り返し、多くの研究室へ販売することに成功しました。また、それがきっかけで松下電器産業(現パナソニック)からの受注を頂けることになり、昭和27年、大山崎町にて個人企業の設立を経て、昭和34年、叶ク工電機製作所を設立するに至りました。

ただ、小学生の時に親を亡くしており、資金も指導してくれる人も無しの状態でのスタートであったため、約束手形と借金に大変苦労しました。また、当時は自動車もなく、大山崎から姫路まで製品を自転車で届けたこともありました。現在は、手形無し、借金無しの安定した会社にすることができましたが、戦時中から創業時の辛く苦しかった経験が今の経営理念であります「3つの余裕(お金・時間・心)」に繋がっています。

 
−経営方針・企業テーマについてお聞かせください。

 “人間も、会社も、製品も、時代のニーズに合わせ絶えず進化しないと滅びざるを得ない”この考えから「進化」を企業テーマに掲げております。

昭和43年、鞄決气Zイコーに社名を変更し、様々な技術革新を続けるエレクトロニクス業界において、一品一様の設備やソフトを企画・開発・製造できる電子分野のエキスパート集団へと成長すべく、多くの実績を積み上げるために会社を改革しました。その中で生まれたのが日本初の「ゴルフボール自動玉貸機」であり、また昭和 54 年には東亜セイコーのソフトウェア開発部門を独立させ株式会社トーセを設立するなど、トータルエンジニアリングを提供する体制作りに力を注いで参りました。

 
−ものづくりに対する考え方をお聞かせください。

 電気は人間にも流れていますし、決して無くなるものでは無いと思っております。今後の市場に対しても、動くものには必ず電気が必要であり、電気に関するものづくりの仕事は永遠に無くならないと思っております。また、特注機械を構想から設計する仕事も日本から海外に流出しにくいと思っています。当社では、時代が変化しても安定して必要とされるような製品に主眼をおいたものづくりをして参りました。

また、企業テーマとして「資金の余裕・時間の余裕・心の余裕」を掲げていますが、“ 資金 ”の余裕が無いと、常に資金繰りに時間を多く費やす上に、精神的にも参ってしまい、“ 時間 ”の余裕が無いと、心に焦りが生まれ、正しい判断ができなくなります。“ 心 ” の余裕が無いと、正しい判断に基づいて資金や時間の使い方ができなくなり、これらのバランスが大事であり、会社が発展し、加速し続けるために永遠のテーマであると考えています。

 
−最後に、メッセージをお願いします。

 トータルエンジニアリング企業としてお客様の高度なニーズにお応えするために、社員個々が専門分野に特化したスキルを活かし、ユーザー対応として「迅速・的確・緊密」を基本としています。

3つの余裕を大切にすると共に、私を含む社員全員に、「青リンゴ」の話をする機会があります。リンゴは赤く熟してしまうと落ちてしまうだけです。仕事をする上で、どんなに素晴らしい成果、高い立場( 役職 )にたっても常に慢心せず、初心「青リンゴ」であるように心がけています。自身を含め、会社が“まだまだ”と思うことができれば、上しか見ず、成長することができると考えています。

これらの精神を忘れずに、これからも精一杯精進してまいります。お客様、世の中、社員に喜んでいただける東亜セイコーであり続けることをお約束すると共に、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 
 
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